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2013年01月25日

●1月の薬局ディスプレイ「アポテーケ・ツム・ヴァイセン・エンゲル」ウィーン

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今回紹介するのは、オーストリアの首都ウィーンでも有名なアポテーケ・ツム・ヴァイセン・エンゲル(Apotheke zum weißen Engel-白い天使薬局)です。
祖となる薬局は1587年開局で、それ以降、場所や経営薬剤師の変遷を経て、1902年に著名な建築家オスカー・ラスケによって、現在のユーゲント・シュティール(アール・ヌーヴォー)の装飾をもつ店舗が建設されました。エンゲルというのは天使という意味です。薬局名にちなみ、ファサードはモザイク製の天使で飾られています。天使の顔は現代婦人のそれとなんら変わりありませんが、大きな羽と両手で掲げた杯、その手に巻きつく蛇が「天使薬局」のために作られたことを物語っています。
店内中央の真っ白で大きな天使像が圧巻でした。濃い茶色の木製薬局家具、純白の天使像、棚に並ぶ古い薬容器。現代のパッケージ薬が置かれていなければ、100年前にタイムスリップしたような空間でした。(ドイツ在住・中村典子)

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注)一度訪れてみたいと思っている薬局です。外壁の天使のモザイクは知っていたのですが、その天使がヒギエイアの杯をもち、そこに聖蛇がいるのは初めて知りました。ギリシア神話のヒギエイアと天使の合体です。(吉岡ゆうこ)

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