●白い薬容器
現在でもドイツの薬局で用いられている白い薬容器です。この4つの薬容器はドイツで名入れしてもらいました。名前は解毒剤や万能薬として用いられたテリアカと毒にもなる薬3つです。
Theriaca(テリアカ)
Aconitum(トリカブト)
Conium(毒ニンジン)
Opium (アヘン)
現在でもドイツの薬局で用いられている白い薬容器です。この4つの薬容器はドイツで名入れしてもらいました。名前は解毒剤や万能薬として用いられたテリアカと毒にもなる薬3つです。
Theriaca(テリアカ)
Aconitum(トリカブト)
Conium(毒ニンジン)
Opium (アヘン)
19世紀初期の薬容器のレプリカ(高さ約35cm)です。この薬瓶はコバルトを混ぜて発色させた青色ですが、色ガラスを使用することは、飾って美しいだけではなく、薬を光から守る役割も果たしました。薬名を記入するカルトゥーシュは、小さな花柄と結んだリボン、様式化された枝葉と金色の蛇です。(ドイツ薬事博物館日本人ガイド中村典子)(2012年12月ドイツで購入。とても重いです。オイルが入っていた瓶なのですね。)
AQ:MAJORAN: …マジョラムのエッセンシャルオイル
OL:MINERAL.AMER. …アメリカ産ミネラルオイル
19世紀初期の薬容器のレプリカ((高さ約16cm)です。この薬壷の赤色はルビーを混ぜて発色させたものです。薄手のガラスは壊れ易いため、オリジナルのものは大変貴重です。この頃、薬名を記入するカルトゥーシュと呼ばれる部分には、それまでの非常に手の込んだ装飾に代わって、古典的なモチーフが用いられるようになりました。この薬壷のカルトゥーシュは様式化された枝葉と金色の蛇が特徴的です。(ドイツ薬事博物館日本人ガイド中村典子)(2012年12月ドイツで購入。まわりが蛇なのに初めて気づきました。吉岡)
UNICORN:VER: …真正ユニコン
THYMIA …タイム
MUMIA:VERA: …真正ミイラ
ドイツ薬事博物館で販売されている、17世紀前半に制作されたファヤンス焼きのシロップ用ポットのレプリカ(高さ約24cm)です。
中国や日本からヨーロッパに輸入されていた磁器は非常に高価で、それを真似るものとしてヨーロッパでは錫釉を施した陶器の上に彩色したマジョリカ焼き、ファヤンス焼きといったものが制作されました。これらの素材は薬局を飾る薬容器にも用いられました。写真のシロップ用ポットは17世紀前半にチュービンゲン地方アルンシュタットの工房で制作されたものです。このポットが作られた時代には薬を長期保存し、また飲みやすくするために砂糖シロップに混ぜ合わせることがよくありました(ドイツ薬事博物館日本人ガイド中村典子)。
ドイツ薬事博物館(ハイデルベルク)のショップで販売されていた高さ約20cmの薬壺のレプリカ(ガラス製)。現在では販売されていない貴重な品である。
ドイツの薬局に入ると薬壺がきれいにディスプレイされているのをみかけます。ドイツ薬事博物館内のショップでは、おみやげ用やディスプレイ用にいろいろな種類の薬壺を販売しています。
*ドイツ薬事博物館日本語HP
http://www.deutsches-apotheken-museum.de/japanese/index-jp.php