●南独クリスマス巡り⑤シュトゥットガルトのクリスマスマーケット(城戸真由美)
*シュトゥットガルト中央駅時計台の
メルセデス・ベンツマーク
シュトゥットガルト中央駅の時計塔の上には、月桂冠の環と陸・海・空の3分野での繁栄を意味する星型を組み合わせたという、メルセデス・ベンツの大きなエンブレムが回っています。そう、このシュトゥットガルトの街は、メルセデス・ベンツやポルシェの本社が今でも置かれている、「自動車」が誕生した街なのです。この街の薬局の多くは、世界中から人や車が集まる国際的な街らしく、ドイツ薬局で決められたApotekaの「A」マークだけでなく、他の諸国の薬局がよく用いている「緑十字」のマークを併せて掲示しています。
このシュトゥットガルトのクリスマスマーケットは世界最大級として、世界3大クリスマスマーケットの一つとされています。ちなみに他の2つもドイツのクリスマスマーケットで、一つは「世界最古のドレスデン」、もう一つは「世界一有名なニュルンベルク」です。
*ケーニッヒ通りの薬局
*精巧な街のミニチュア模型の周りを蒸気機関車が走る
*特設の野外アイススケート場
中央駅から延びるケーニッヒ通りを数百メートル歩くとすぐにクリスマスマーケットの入り口です。広場に特設された遊園地や野外スケートリンクでは、子供だけでなく、大人も満面の笑顔で遊んでいます。ドイツの職人技が光る街のミニチュア模型も素敵です。
歩行者天国のケーニッヒ通りは、さすがにたくさんの人、人、人で前に進むのにも一苦労。あまりに人が多いので、軒先を連ねた露店の裏側を通って、市庁舎があるメイン会場「マルクト広場」に向います。ようやく見えてきた市庁舎は、窓に日付が入れられ、まるで大きなアドベントカレンダーのように飾られています。そして見所は、毎年開催される屋台の屋根のデコレーションコンテスト。光り輝く天使、サンタ、トナカイ、雪だるま・・・小さな屋根の上なのに、どれも等身大以上の迫力ある大きさで、幻想的な夢の世界を創っています。車だけではない、ドイツの技術、芸術に感嘆しつつ、思い思いにクリスマスマーケットを楽しんだ夜でした。
*世界最大級のクリスマスマーケット
*アドベントカレンダーに仕上げられた市庁舎と
クリスマスマーケット
*幻想的な装飾屋根
*イエスの降誕を表した装飾屋根