●南独クリスマス巡り④ハイデルベルクのクリスマスマーケット(城戸真由美)
*X'mas気分を高めるエールツ・ゲビルゲ・ピラミッド
ハイデルベルク中央広場のクリスマス・マーケット
ハイデルベルク街の広場にはクリスマス前のアドベントの期間だけ、木製の露店が立ち並び、楽しいクリスマスマーケットが開かれます。12月のドイツは午後4時過ぎには早くも薄暗くなってきますが、同時に露店の電灯が温かく灯り始め、だんだんと賑やかな雰囲気になっていきます。中央広場には大きなピラミッド型の風車。これまでドイツのお土産屋さんなどで、テーブルの上に置けるような大きさのこの飾りを見ては「何だろう」と思っていましたが、ドイツのクリスマスマーケットのシンボルだったのですね。エールツ地方の特産品ということで、エールツ・ゲビルゲ・ピラミッドと呼ばれているそうです。お土産屋さんのものは風車の羽がキャンドルの熱でゆっくりと回ります。ピラミッドの1階では暖かいグリューワイン(ハーブ入りホットワイン)が売られています。ハイデルベルクのグリューワインのカップは、街の名物のキスチョコに因んで“ハートの形”をした持ち手が特徴です。
5時を過ぎるとほとんど真っ暗に。ハイデルベルク城が幻想的にライトアップされ浮かびあがります。フリードリッヒ5世が、英国生まれのエリザベス・スチュワート妃の誕生日のサプライズのために、たった一夜で造らせたという「エリザベスの門」も素敵に色づいています。門をくぐりお城の庭のクリスマスマーケットに入ると、お魚の何ともいい香りが。焚き火で鯖を炙り焼きしたものが、一人分ずつに切り分けられて売られています。露店ではクリスマス飾り、キャンドル、精油など、目を惹くものがいろいろと並んでいます。さあ、クリスマスの本場ドイツを思いっきり楽しみましょう。
*各街でデザインが違うグリューワインのマグカップ
ハートの持ち手をしたハイデルベルクのグリューワイン
カップは、かわいくて大人気
*ハイデルベルクの名物「キスチョコ」の本店
グリューワインカップのハートの持ち手は
この素敵な落書きに因んでいる
*ライトアップされたエリザベスの門
*焚き火で暖をとりながら、
おいしい鯖焼きをいただきます
*クリスマス・マーケット名物の大きなクッキー
*ライトアップされたハイデルベルク城